2015年07月24日

トロール直晶子・ハンター』

ノルウェー発モキュメンタリーの怪作、現る! おバカ学生映画 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』 と見せない面白さを追求した 『クローバーフィールド』 のおいしいところだけを足して2で割ったのでボロが出まくっています程度の映画なのに、何だこの面白さは! これは「別の意味で」全世界を揺るがす衝撃的な記録映像です! 差出人不明の246時間に及ぶ記録映像が通信社に送られてきた. これはその映像をまとめたものである. 信憑性を1年掛けて専門家が調べたら事実であると判明した. そんな重々しいテロップから始まるこの映画、いや記録映像. 要は熊の密猟問題の取材を機に大学生3人組が出逢った男は政府からの依頼で家畜に被害をもたらす北欧伝説の妖精トロールを駆除するハンターで、その密着取材の映像をまとめたのがこの記録映像というだけなのですが、これがまぁいろんな意味で面白いこと. 例えば政府からの裏仕事だからと頑なに取材拒否をしていたハンスがこの仕事を辞めたいから一部始終を撮って世間に流してくれと取材を快諾したりといったツッコミどころや、ただの岩場がトロールたちの戦場跡地だの送電線と鉄塔がトロールのテリトリーを現す境界線になっているだのといった製作サイドの勝手な妄想が盛り沢山. また深夜手当がない、トロールを駆除したらトロール保安機関に報告書を出す、マイケル・ムーアの取材根性が云々といった現実味を出すための演出もしっかりとあるなど、記録映像全体を通して「そんなアホな」の一言で片付けちゃうと面白味がないことを、観客に「そう信じるのもアリかな? 」と思わせる面白さが散りばめられているんですよね. さらに緊張感と本気で死を覚悟するほどの恐怖感が物凄い、計4回もトロールに遭遇するくだり. これがもうたまらんのです. ハンスが不恰好な鎧を着て巨大な注射器を持って血液採取に挑む2度目の遭遇や無計画に巣に入ってしまったがためにトロールたちに追われたあげくカメラマン大学生を失う3度目の遭遇はちょっとやりすぎ感がありましたが、存在自体を疑っていた大学生たちが初めてトロールを目の当たりにする1度目の遭遇やマウンテンキングという巨大トロールとの対決を迎える4度目の遭遇は面白い以上にめちゃ怖い! 緊張を煽るように聞こえてくる怒号、揺れる木々、そして「トロールだ! 」と叫んで舞い戻ってくるハンスを追う様に森の中から現れる頭が3つある怪物. 森の中に逃げ込んだのはいいものの、見つかれば即食い殺されるかも知れない緊張感と恐怖感の中で暗視カメラに映るすぐ近くにいるトロールの姿. 作り物だと分かっているのに作り物以上の怖さがあるためか、駆除用の太陽光フラッシュで石化したトロールを見て興奮する大学生たちの姿にも余計にリアルさを感じずにはいられない1度目の遭遇から心臓バクンバクンですよ. そしてちょっとしたアトラクションよりも怖い、車でトロールの股の下を通り抜けようとする「踏まれる~! 」「尻尾に当たる~! 」「手で振り払われる~! 」という4度目の遭遇は声を出してしまいそうなくらいの緊張感と恐怖感. で、無事に巨大トロールを始末したところで急に現れる政府機関に追われる大学生たちと迫ってくるトラックに「記録された映像はここまでだった」というテロップで終わるかと思いきや、本物のイェンス・ストーテンバルグ首相がトロールの存在を会見で明かしたり、EDロールで「この映画では、一切トロールを虐待していません」というオマケ付き. いやはや、レディースデイなのに女性客ゼロで男性客4人といった注目度の低さですが、この映画は見逃したらもったいない怪作でしたよ. 店舗 深夜らじお@の映画館 はもしかしたら果敢にもあの怪物に噛み付いた犬がいた可能性があるので、トロールが狂犬病に感染した原因も知りたいです. ユニオン軍・第8独立航空戦術飛行隊専用機 ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.
posted by EnomotoChisa at 23:00| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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